添加剤について


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Contributor たま 日時 2004 年 2 月 01 日 11:51:33:


こんにちは。
当方、機械工学専攻でトライボロジー(潤滑学、摩擦学の総称学問等)が専門なのですが、
(エアコンコンプレッサのHFC134aに冷媒が変わるときに基礎研究をしていました。)
一般的に言われている保護性能、潤滑性の向上についてですが、物によっては
確かに効果がある物だと思います。
ただ、解説が今ひとつ理論とはかけ離れている物が多いですね。
表面をなめらかにしすぎても、潤滑油の入り込む、たまる部分がなくなりますから、
鏡面になるのが一番潤滑性能が上になるわけではありません。
ある程度潤滑油が保持できる粗さが必要です。
油潤滑では、当然金属接触のない流体潤滑が一番潤滑性能が良いですが、
エンジンないでは、まずあり得ません。
境界潤滑領域(接触もあり流体による部分もある潤滑状態)になると思います。
表面をなめらかにして、潤滑性能を上げるというのは理論的にかえって
金属同士の接触部分が増えて抵抗がまし、潤滑性能は落ちます。
(つるつるの鏡面加工をした金属同士を接触させると張り付いて
 簡単にとれなくなるほどです。)
 表面が粗すぎて、間隙がおおいと、添加剤が潤滑に訂正な粗さまで粗さの小さい方向に
修正することもあります。接触面の状態によるときもありますね。
新しい車では効果が薄いのかもしれません。

ほんとに油潤滑で境界潤滑域では当たり前の話が、否定された説明が多いですね。
多分潤滑性能が向上したりするのは、潤滑油の成分と、添加剤の成分が
混ざり合い、接触部分に潤滑剤のような物が精製され、それが潤滑油となじみがよくて
摩擦係数が低下するのだと思います。
すべての添加剤がそのような原理だとは思いませんが、大体こんな感じの物だと思います。

聞いた話もありますが、欧州の外車では、潤滑ラインに生成物が付着し、詰まったり、ライン上の抵抗が上がり壊れるというケースが出ているらしいです。(ディーラー談)
生成物も、使用する潤滑油の添加成分によって、適正にできたり、生成されなかったり、
異物ばかりが生成されることも考えられるので、
潤滑油の種類、添加剤の種類の決まった組み合わせで結果の出た物が、
性能向上の効果があるといえると思います。
アットランダムな組み合わせでは、効果が一様にでるとは思いません。
添加剤メーカーは実績保証する潤滑油を明示して欲しいですね。
そういうこと売ると、油指定になるので、OILメーカーー、はたまた色々な潤滑油を使っているユーザーに気軽に利用して貰いにくいという考えがあるのではないかと思います。

で、いえるのが、とってつけたような説明書きは怪しい物が多いと言うことです。
中村さんのおっしゃるように、ある程度の実証結果が出た物を使うと言うことが、
一番正解だと思います。

参考になれば幸いです。

PS:余談ですが、あたりが着いて良好な潤滑面は、付着物も含めて適正な接触面が
  構成されていますから、最近流行のフラッシング等の内容を行うと、ごっそり潤滑面が
  荒らされ、調子を崩す場合が多いと思います。新しい内は少ないでしょうが、
  ある程度なじんだ車に実施するのはかえって調子を崩す元です。
  まめな、潤滑油の交換で、車は管理していった方が、最適だと思います。




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