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Re:コンプレッション低下の仕組み
 ナイトスポーツ E-MAIL  - 09/6/11(木) 14:06 -

   ナイトスポーツ中村です。
こんにちは。


▼ss50さん:
>先月ナイトスポーツ様にてコンプレッションを測定したら、3年前に比べてずいぶん低下していました。平均的な低下ですので、金井様からもまだ大丈夫と言われてはいますので、それほど悩んでいるということではないのですが、皆様にお聞きしたいのは低下の原因です。普通のエンジンはピストンリングが摩耗すると合口が開いてきて圧縮漏れが起き、コンプレッションが低下するようになると思います。REはアペックスシールやサイドシールが摩耗してもスプリングの力でハウジングとは一定の接触が維持されるのではないでしょうか?カーボン等の堆積で動きが悪くなって低下するのでしょうか?良いオイル等を使用することで回復は期待できないでしょうか?皆様ご意見をお願いします。

レシプロエンジンは丸いピストンリングで圧縮を保っていますね。それでも長く使っていると、ピストンピンの影響でシリンダーは楕円に磨耗しますし、トップリングの稼動部分の最上部は磨耗の段つきができますね。

REは平面のサイドハウジングをサイドシールが摺動しているのですが、吸気、圧縮、燃焼、排気と場所が違っています。そのために燃焼の場所の内圧が最も高い部分でサイドシールのサイドハウジングに対する圧力のために、サイドハウジングがそこだけ大きく磨耗します。そこだけ大きくですから段つき磨耗になります。そうすると段がついたところでガス漏れが起きてしまいますね。

REは新品で慣らしをした直後が最もコンプレッションは高いのです。その後は使えば使うほどコンプレッションは下がります。それはそういう理由だからです。

したがってOHの際にサイドハウジングを新品にするか、ハウジングを面研などしない限り、決して新品のコンプレッションには戻りません。

また、これ以外にも、ローターのアペックスシール溝が、燃焼のガス圧によって変形し、気密面が保たれなくなってコンプレッションが下がることもあります。この場合はローターを交換しないと治りません。

まだまだありますが、いえる事は部品を変えないと治らないということです。
ただし、無茶なパワーアップをしなければ、めったに大きくダウンすることはありません。

中村
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コンプレッション低下の仕組み ss50 09/6/11(木) 13:09
Re:コンプレッション低下の仕組み ナイトスポーツ 09/6/11(木) 14:06
Re:コンプレッション低下の仕組み ss50 09/6/11(木) 17:48

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