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ナイトスポーツ中村です。
こんにちは。
しばらく前からタワーバーの新製品を開発していました。
話の始まりは7マガのFCの記事からです。
あの雑誌は読んでいらっしゃる方も多いでしょう。あの中でフレーム強度が問題になりました。車両の設計が古いため、最近のタイヤを使用すると、どうしても強度不足を感じます。そこでカブりオレのメンバーを使用して強度を上げましたが、
タワーバーの依頼もありました。
しかし、従来のタワーバーでは新鮮味もありませんし、強度もそれほど上がりません。例えば、サーキットでテスト中にタワーバーをはずしても、ドライバーが気が付かないことすらあるのです。
そこで思い切って強度を上げるためのタワーバーを開発しました。
考え方はストラットからバルクヘッドまでを1枚のプレートで覆い、箱のようにすることです。材料はカーボンとハニカムのコンポジット。表にカーボンを張り5mmのハニカムを構造にあわせて張り込んであり、裏のリブとともに強度を出してあります。これをストラットだけではなく、バルクヘッドにも何箇所かで固定しました。つまりストラットから後ろの部分を箱のようにしたかったのです。
先週の筑波の走行会の際に、片山社長にテストを依頼しました。最初に装着状態で走行し、その後にはずして走行しました。FC,FD,RX−8.ともに素晴らしい結果で片山社長からのOKが出ました。
比較したノーマルは、FCがMSのタワーバー装着状態。FDとRX−8は純正タワーバーの装着状態です。
3車種ともに状況は同じで、ノーマルのタワーバーではコーナリングの横力が加わると、弱アンダーになります(そのようなセッティングにしていました)そしてコーナリングフォースが最大になると、アンダーステアがわずかながら弱くなったり強くなったりしているとのこと。それが普通なのでしょうが、しかし今回の製品を装着していると、それがステア特性は変わらないが、ピタッと安定して、アンダーが弱くなったり強くなったりせず、一定とのことです。ですからターンインでステアリングを切り込むと、そのままのステアで出口まで安定しているとのこと、元にはもどれんなー。とのコメントをいただきました。
サーキットでのテストは終了し、最後に波状の路面での強度テストを行いますが、
近日中に量産し販売をしたいと思っています。
7月7日の筑波にももって行きますから、ぜひ楽しみにしてください。
よろしくお願いします。
中村
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